晴れる屋のスタッフは現在約600名。
そのうちの半数以上が店舗で働くスタッフたちです。
アルバイトがいて、社員がいて、店長がいて、エリアリーダーがいて、エリアマネージャーがいて……

彼ら全員を束ねるトップが、晴れる屋店舗事業部 事業責任者 小櫃 王彦(おびつ きみひこ)さんです。
今回のLeader’s Pick Upでは、店舗展開の最重要人物に指導のコツや出店意図について聞いてみました。

カードショップ歴20年、晴れる屋全店舗のリーダー

――まずは簡単に自己紹介をお願いします。

晴れる屋店舗事業部 事業責任者の小櫃王彦です。
全国の店舗を統括する部署の上長として、様々な意思決定に携わっています。また既存の店舗だけでなく、新規店舗の開発も同時に任されています。
あとはウィザーズ・オブ・ザ・コースト様をはじめ社外の方々との折衝も自分が窓口となって進めることが多いですね。

――晴れる屋で最も重要なポジションを任されているといっても過言ではないと思いますが、小櫃さんの経歴について教えてください。

私が晴れる屋に入社したのは2017年1月ですが、それよりも前からカードショップに勤めていました。
学生時代からなので、20年以上はこの業界にいることになりますね。
最初はアルバイトとして、その後は店長、西日本のエリアマネージャーを経験し、グランプリの主催も何度か担当させていただきました。

当時のインタビューはコチラ

GP名古屋2014インタビュー
https://article.hareruyamtg.com/article/article_1104/

GP京都2015インタビュー
https://article.hareruyamtg.com/article/article_714/

GP東京2016インタビュー
https://article.hareruyamtg.com/article/article_2791/

マジックとの出会いは『基本セット第4版』が発売された頃。途中少し離れた時期もありますが、マジックと関わっていくうちにどんどん好きになっていきました。
ゲームが楽しいのはもちろんですが、マジックで遊ぶお客さんも、マジックに関連した商品もすべてが好きで、次第にこのカードゲームをもっと発展させていきたいというモチベーションが溢れるようになりました。
そこで晴れる屋の目指す方向性と自分の考えがピッタリ一致して、この会社でお世話になることを決めました。

入社後は店舗だけでなく企画、広報など様々な部署を経験し、最終的に現在のポジション、店舗事業の責任者を務めています。

困難であるほど燃えるチャレンジャー気質

――小櫃さんは新店開発も担当されていますが、最初に「3年以内に47都道府県100店舗を出店せよ」と指令を聞いたときはどう思いましたか?

ぶっちゃけると「無茶言うぜ……」って思いましたね(笑)
でもなぜそれを目指すのかを聞くうちに、しっかり魅了されました。困難ではありますが、もし実現すれば間違いなく日本、いや世界中のマジック発展につながるなと。

――会社側も小櫃さんならやれると判断したのだろうと思います。ご自身でどういった部分が周囲から評価されていると感じますか?

折れないメンタルと、火中の栗を拾う能力は他の人に負けていないと自負しています。
とにかくチャレンジャー気質で、誰もやりたがらない仕事は喜んで引き受けますね。

小学生の頃から“修行”が好きで……。あえて一番弱いキャラでクリアを目指したり、怖いものを無理やり克服したり。それが困難なほどやりがいを感じます。
だから、どんな無茶ぶりもとりあえずチャレンジしてみよう。失敗したらその経験を活かして次につなげよう。死ぬこと以外はかすり傷!みたいな考え方で、積極的に仕事を拾うようにしていますね。

今は部下がだいぶ育ってきて自分の仕事が減り、逆に不安を感じています(笑)

すべての人が絶対自分より優れている部分がある

――小櫃さんは店舗に関わる社員84名(2023年9月現在)、アルバイトも含めると200名以上の上司にあたりますが、部下へ教育する際に意識していることを教えてください。

特別言えることがあるとすれば、『すべての人が絶対自分より優れている部分がある』と思うことです。
立場が上になるほど自分より優秀な人にどんどん仕事を任せる必要があります。
「この人は業務の取りこぼしが少ないからこのプロジェクトを担当してもらおう」「この人は業務に深い知識を持っているから改善指導を担当してもらおう」というように、自分より優れている部分を意識して見つけることで、自信を持って仕事を振ることができます。

晴れる屋秋葉原店ができたとき、最初に店長を務めたのは私だったんですが、そのとき意識したのは「部下が最大限自分のパフォーマンスを発揮できること」でした。
秋葉原店は販売買取に特化したお店なので商材知識の高いスタッフが集まっていました。そのためスタッフは極力売り買いに集中してもらい、その他の事務作業や雑務は自分が引き受けていました。

あとは上長として、キレたりイライラしたりする姿は絶対に見せないようにしています。もちろん必要に応じて怒ることはありますが、それは1対1で。職場全体の空気が悪くなると、仕事に行くのが嫌になりますから。

あえて渋谷に出店を決めた理由

――先日渋谷店が発表され、晴れる屋は26店舗となりました。都道府県でいうと20/47となります。出店体制なども含めた全体的な進捗はどれくらいと認識されていますか?

肌感でいうと20%くらい。去年から今年にかけて大幅な計画見直しを行い、管理部分、仕組み部分がしっかりかたちになってきています。今年度中にはほぼほぼ整う予定で、地方出店、特に郊外の出店スキームが整えば一気に進みます。現実的な話でいえば……3~4年ほどでしょうか。

――渋谷店出店についてお伺いします。47都道府県出店を目標に掲げる中で東京に4店舗目を出すのは、人によっては違和感を覚えるのではないかと思います。どのような意図から出店を決定したのでしょうか?

直球で言ってしまえば、利益が期待でき、新しいチャレンジにつながるからです。
(地方への出店について)通販の利用実績から考えて、せっかく出店しても利益が出ない店舗となる可能性は十分あり得ます。その店単体で考えると閉店するしかありませんが、他で十分利益が出ていればその店を残すという選択肢が生まれますよね。
ここ数年で渋谷は若者の街からビジネスの街へと変化しつつあり、アクセスの便利さもあって多くのお客様に利用してもらえる可能性が高い。そこで東京では4店舗目となりますが、渋谷への出店を決定しました。

もちろん地方の物件探しをストップしているわけではありません。今回たまたま渋谷で好条件の物件が見つかっただけで、ずっと多数のエリアをフラットに探し続けています。

今年度はあと1~2店舗、来年度は4~6店舗は出したいですね。

晴れる屋は誰でもウェルカム

――今後実現したいことについて教えてください。

まず47都道府県の制覇はマストとして、MTG人口を倍にしたいですね。
よく話題になりますが、MTGはミーティングだと思われたり、マジックは手品の方だと思われたり……。ちゃんとカードゲームの方を連想してもらえるようになるといいな。

――それでは最後に、晴れる屋で働いてみたいと思っている皆様にメッセージをお願いします。

晴れる屋で働くためには、5つの条件のどれかを満たしている必要があります。
一つ目はカードゲームが好きであること。二つ目は出勤前、後にマジックで遊べる環境が好きであること。三つ目は若い会社でガンガン出世する気持ちが強いこと。四つ目はカードゲーム業界に興味があること。
そして最後の条件は……地球に住んでいること。

――地球に住んでいるって、全員が対象じゃないですか!(笑)

そう!(笑)
誰でもウェルカムなので、少しでも晴れる屋で働いてみたい方はぜひ応募してください!

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