2022年1月、YouTuberトモハッピー（株式会社晴れる屋 代表取締役社長 齋藤友晴）の活動拠点であるTOMOHAPPY STUDIO JAPAN(以下TSJ)が誕生します。
そこで今回は完成直前のTSJに特別にお邪魔させていただきました。
入ってすぐに会議室と広いダイニングがお出迎え。完成途中なので作業用の資材が置いてありますが、第一印象としてはすごくキレイで広い！
さらに奥に進むと作業用スペースのような空間までありました。コンセントもばっちり用意されており、座り心地良しで仕事が捗りそうです。この空間を通り、厳重なセキュリティを抜けた先がTSJメインオフィスです。
ズラーっとソファが並ぶ部屋の中で、入ってまず目につくのは巨大なシャンデリア！
シアトルのショップ「Card Kingdom」のシャンデリアを彷彿させるマジックのカードで作られたシャンデリアは、象徴的でまさにマジック専門店の社長のオフィスに相応しい威容。
ゆったりとくつろげる広々ソファやマッサージチェアに、マジックをやるのにピッタリな長机もあります。
みんなでマジックの対戦をしたりするために20人くらいの来客も想定されているそうで、かなりの広さです。みんなでマジックの対戦して楽しむ……。晴れる屋創業当時からの社長の想いが詰まったようなオフィスですね。
今回はそんな素敵空間TSJのデザインを担当された井上雅也(いのうえまさや)さんにお話を伺いました。
店舗統括チームの井上雅也さん
――井上さんは今回の移転でどのような役割を担当されたのでしょうか？
このTSJの内装デザインを担当しました。
以前の社長室もスタジオとして使用されていましたが、このTSJは特に撮影スペースとして有効活用できる場所になるようにデザインしています。
何もない状態の部屋から、どの場所にどんな家具を設置するのか、ライトの位置はどこがベストかなど、スタジオとして機能するように様々な工夫を行っていました。
家具の特注も行っています。例えば棚の部分。カードが収納できるように、1600ストレージのサイズに合わせて自分で図面を作成しています。
撮影に使用されるので光の当たり方にもこだわりました。
――エレベーターから上がった瞬間、まるで映画の世界に来たような雰囲気で驚きました。前職はデザイン系のお仕事でしたか？
そうですね。前職が名古屋のデザイン系の職場で、レストランやバーなどの内装デザインを担当していました。
ベンチャーの小さな会社だったので、1人で物件をバンバン回していましたね。
――デザイン会社を辞めて晴れる屋に来たのはどのようなきっかけがあったのでしょうか？
私は元々遊戯王が大好きで、遊戯王関連の動画をよく見ていました。そこでたまたまトモハッピーさんの動画がおすすめに流れてきて見るようになったんですよ。
普通カードショップは自分の会社を推すのが普通だと思うんですが、トモハッピーさんはカードゲーム業界全体が盛り上がるように活動している姿勢がいいなと思いました。
私も遊戯王だけでなく色んなカードゲームが広まればいいなと共感していたところ、たまたま武将(※)募集の動画が公開されたんですね。
前職がとても良い職場だったので悩みましたが、自分のデザインの経験をカードゲーム業界に活かせると思い、応募しました。
(編集者注：2021年初旬に、晴れる屋の事業拡大に伴い全国出店を支える正社員スタッフ『武将』の募集を行いました)
入社してからは、吉祥寺店以降のすべての店舗のレイアウトを担当しています。
――社長室移転のお話があったのはいつ頃ですか。
確か10月頃だったと思います。
動画が公開されてからおしゃれな物件も見つかって、内装デザインをスタートしました。
――トモハッピーからはどんなオーダーがありましたか？
「秋葉原を拠点としてやっていくうえで、気軽に人を呼べたり憩いの場になるようにしたい」と。
『トモハッピースタジオ』の名前の通り、ただのオフィスではなく、Youtubeを活用する上でのスタジオでもありたい、と。
そのコンセプトを元にプレゼン資料を作ってトモハッピーさんに意見をもらいながら、何度も検討を行いました。
トモハッピーさんはこだわりが強く、常に3、4案は用意して提案しましたね。
――それでは井上さんがTSJのデザインを行う上でこだわった部分を教えてください。
「自分が関わる以上、おしゃれなオフィスにしたい」という強い想いがあり、今回は様々な雰囲気を楽しめる空間をデザインしました。
部屋に入った瞬間は違和感を感じるかもしれませんが、あえて統一感をなくしているんですね。
これは動画を意識したレイアウトになっていまして、真ん中にカメラを置くと、映す方角によって、作業スペース、対戦スペース、リラックススペースと雰囲気がガラッと変わるようになっています。
あと、トモハッピーには伝えていない裏コンセプトがありまして……
――裏コンセプト……！
裏コンセプトは「夜」です。
「夜」っていうのは、大人な空間。オシャレというのは、暗さであったり、落ち着いた雰囲気が大事なので。
僕が作る上で、この「夜」の部分は譲れないですね。
僕のこっそりコンセプトとして、夜にはムードのある部屋を楽しめるようにしています。
あんまり真っ暗にしちゃうとカードゲームが楽しめなくなっちゃうから、こっそり（笑）
カードゲームってまだ悪い意味でのオタクのイメージが残っているので、このスタジオから「カードゲームショップの社長はオシャレなんだ」ということが動画で伝わって、カードゲームのイメージもオシャレになっていってほしいですね。
――最後に、井上さんが今後晴れる屋でやってみたいことを教えてください。
マジックフェストみたいな大きなイベントの企画・デザインをやってみたいです！
遊戯王をやっていたこともあってジャンプフェスタみたいな大きなイベントや展示会も好きなんですが、今までに大きなイベントには関わったことがなかったので。
とにかく新しいことに挑戦してみたいですね。
デザイナーはいつも新しいことが求められていて、同じデザインばかりだとお客様に飽きられちゃうんですよね。
そこで得た経験を、また新たなデザインに生かしていきたいです。
――井上さんにはこれからもデザインでお客様をハッピーにしていただきたいですね。ありがとうございました！
