2023年8月で晴れる屋トーナメントセンターは10周年
この特別なタイミングでインタビューするならこの人以外にいないでしょう。

晴れる屋歴11年、大塚 航(おおつか わたる)

かつてはクソコラ職…統率者記事ライターとして、次に晴れる屋名物店長として、現在は晴れる屋チャンネルMC『トロピ大塚』として、いつも晴れる屋の顔となって会社とMTG業界を盛り上げてきました。

今回のLeader’s Pick Upでは、普段の動画では見せない”大塚 航”をみなさんにお届けします。

■教員の道を諦めて晴れる屋へ

――まずは大塚さんが晴れる屋へ入社したきっかけを教えてください。

まだ学生だった頃、アルバイト先のアパレルショップの同僚がマジックをやってて、連れて行ってもらったのが晴れる屋(TCに移転する前の店舗)でした。
PC在庫などのシステムが画期的で、「このカードショップ面白い!」というのが第一印象。
何度か通っているうちに軽作業のお手伝いをするようになって、「ウチでアルバイトしないか?」と声をかけてもらい晴れる屋に入社しました。

――実際入ってみてどういう感想を持ちましたか?

とても雰囲気がよくて、働いていて楽しかったです。前職に比べて緩い雰囲気が自分に合っていたと思います。
最初はお試しで1ヵ月という話だったんですが、ここならずっと続けられるなと居続けるうちに11年経ちました(笑)

――社員になったのはどのタイミングですか?

元々学校の先生を目指していて、大学卒業前に教育実習に行ったんです。でもそこでいろいろ経験した結果、自分に教師は向いていないと思うことがあって、教師の道は諦めました。当時の指導教官の方、本当に申し訳ありません!

じゃあ進路どうしよう?⇒晴れる屋の社員になろう!という感じで人事に相談して、大学卒業後半年くらいで社員になりました。

■普通の人がやらないことをやる

社員になった後は、成田店スタッフとして勤務、その後店長に昇格しました。
ただ自分に期待されていたのは内政(店舗の運営管理を行い数字を伸ばすこと)よりは、お店を盛り上げて広げていく広報的な役割だったと思います。

――広報活動といえば、以前は統率者戦の記事も書かれていましたよね。

一発目の記事を書くことになった当時、統率者戦はまだまだマイナーなフォーマットで、晴れる屋として記事を出したいけど書ける人がいない状況。

そこで統率者戦を遊んでいた僕に声がかかりました。その頃ちょうど『幕末Rock』というアニメにハマっていて、それをパロディにした記事をメディアチームに提案したところ、「それでいこう」と。その結果生まれたのが『幕末Commander』です。

――あれが大塚さんの一発目の記事だったんですか!最初からぶっ飛んでますね。

あれが許されるくらい自由な会社なんですよ!(笑)

――あとは大塚さんといえばクソコラみたいなイメージを持っている人もいると思います。

スタッフも良く受け入れてくれたなと思いますね。店長があんな変なことやっていて……。

――実際拡散力はすさまじかったです。

普通の人がやらないことを広報担当としていろいろやりました。そのおかげで今の自分があるんじゃないでしょうか。

■いきなり晴れる屋チャンネル消失の危機

――成田、札幌、大阪と3店舗で店長を務めた後、広報の責任者となり動画も担当されるようになりました。その経緯について教えてください。

実は僕が東京に戻るタイミングで、当時の動画に携わっていた人の多くが晴れる屋を離れることが決まっていました。
長く続いていた晴れる屋コンバットも終了が決定し、晴れる屋チャンネルを担当する人がいないという状況。
「さすがにこのままチャンネルが消失するのはもったいない」と思って、僕が担当することになりました。

――大塚さん自身は動画を作った経験は……?

いや、まったくありませんでした。最初はとにかく見よう見まねで……。
だから当面の目標も「晴れる屋チャンネルを存続させること」でした(笑)

少しして「毎日投稿」が新しく目標に加わって、以前から続いていた晴れる屋コンバットだけでなく様々な企画動画を出すようになり、今のかたちに近づいていきましたね。

――大塚さんの尽力がなければ晴れる屋チャンネルは存在しなかったというのがよくわかりました。ちなみに『トロピ大塚』という活動名はどのように決まったのでしょうか?

前社長の動画で僕の活動名を決める回があり、『トロピ大塚』という名前はそこで決まりました。
正直言うと「トロピ大塚という名前で一生活動していかなければいけないんだ。俺の人生終わった」と思ってましたね……。
ただ名前は1か月で慣れました!今は堂々とトロピ大塚として活動できています。

■1か月の休養を経て、新しい体制へ

――紆余曲折ありながらも順調に続いていた晴れる屋チャンネルですが、2022年は大変な1年だったと思います。1年経った今、振り返っていかがでしょうか。

ハレツーチャンネルが始まったのが2022年の頭で、そちらも僕が担当することになりました。通常の晴れる屋チャンネルの毎日投稿に加えてハレツーチャンネルの週5投稿が増えたので単純に仕事は倍になりましたね。
おまけに毎週新しい人を呼ぶのでスケジュール調整がとても大変で、ポケカプレイヤーの知り合いが全然いなかったのでとても苦労しました。

――そんななかで例の事件もあり、1ヵ月の休職につながったと。
※2022年6月から1ヵ月、心身の不調により休職。

いろいろな人に迷惑をかけてしまって本当に辛かったです。好きなことを仕事にしていて倒れてしまったというのも、僕の中ではかなりショックでした。

晴れる屋をやめようかとも考えたんですが、マジックは好きだったしマジックをもっと広めたいという気持ちは変わらなくて、それが一番実現できるのは晴れる屋だろうということで残ることを決めました。

――トロピ大塚復活回にはたくさんの応援の声が寄せられました。

復活回の撮影前日は「今までのように演者を務めることはできないんじゃないか」と、不安でいっぱいでした。
でも無事にこなすことができて、「あぁ、これからも大丈夫だ」と安心したのを覚えています。

――大塚さんが休職している間はいってつさんが代役を務めました。その話は事前に聞いていたのでしょうか?

いえ、知りませんでした。もう休職中は何も考えられなくて。
でも復活して一緒に撮影したときに「いってつさんでよかった」と思いました。

いってつさんは僕には持っていない部分をたくさん持っています。リアクションを取るのがうまくて、マルチにいろいろなことができる貴重な人で……。
動画チームにくれませんか?(笑)

――ダメです(笑) いってつさん以外にもスギちゃん、タイシンと晴れコマメンバーがある程度固定で動画に登場するようになりました。このあたりのメンバーは大塚さんが選定したのでしょうか?

うーん、適当に選んだ気がする。タイシンは出たいって言ってたかも。

――えっ、適当であのメンバーになったんですか?

そうなんですよ。でもこの4人で対戦したり話したりすると謎の化学反応が起こるんですよね。
企画を作るときは「こういう風に面白い展開になってくれれば」と考えているんですが、実際に撮影していると期待以上のことをしてくれる。だから一緒に動画を撮るのがとても楽しい。

――大塚さん復帰後はチャンネル登録、再生数ともに大きく伸びています。その要因はどのように分析されていますか?

ひとつは体制が大きく変わったことですね。
ハレツーチャンネルはとり店長に任せるようになって、再びマジックに専念できるようになりました。
動画スケジュールについても、今まではストックを全然用意できず”撮影→その日に編集して公開”という流れだったのが、今は週に何回かまとめて撮影することでかなり余裕をもてるようになりました。

それと何より、自分たちが楽しいと思っている動画を撮れていること。そういった雰囲気が視聴者の方にも伝わって、たくさん見てもらえているのかなと。

■晴れる屋の一員であることを誇れるように

――大塚さんの今後の目標について教えてください。

まずは『チャンネル登録者数10万人』ですね。ただ無理はしたくなくて、毎日楽しく動画を投稿しているうちに自然と10万人超えた~みたいになるといいなと。

あとは復帰した部分でも言いましたが、マジックをもっと広げたいです。
今のTCG業界はいろいろ不安な要素はありますが、晴れる屋は正々堂々とマジックの魅力をみなさんに伝えていきます

そしてスタッフのみんなは晴れる屋の一員であることを誇れるようになってほしいですね。
いつか同窓会で「俺晴れる屋の社員なんだぜ」ってドヤれるといいな(笑)

――それでは最後に視聴者にメッセージをお願いします。

いつも晴れる屋の動画を見てくれてありがとうございます。
動画を見て少しでも「マジックって面白いな」「このデッキ組んでみようかな」と思ってくれたらとても嬉しいです。
これからも自分も含めて全員が楽しめる動画をお届けできるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!

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