7月7日、株式会社 晴れる屋は新たなチャレンジとしてポケモンカードゲーム専門店『晴れる屋2』をオープンします。
これまでMTG専門ショップであった晴れる屋がなぜポケモンカードゲーム(以下、ポケカ)を取り扱っていくことなったのか。
今回は晴れる屋2が担う役割や誕生に至る経緯を、『晴れる屋2』店長であるとり店長こと渡辺 翔へのインタビュー形式でお伝えします。
とり店長から晴れる屋2のとり店長へ
――渡辺さん(以下、とり店長)は本年4月に晴れる屋2の立ち上げスタッフとして入社しましたが、どのようなことがきっかけだったのでしょうか。これまでの経歴と併せてお願いします。
とり店長「私がカードショップに勤め始めたのは2008年でした。店舗運営からエリアマネージャーを経て、サプライ開発や新規カードゲームのデザインを担当し、広報業務など幅広く携わってきました。キャリアを重ねる中で、TCGの魅力をより多くの人に届けたいという想いが生まれ、次第に動画やツイッターを通じて情報発信を行うようになりました。そんな経緯があり、皆様からはとり店長と呼ばれています」
とり店長「ちょうど今年の初めにお世話になった会社から独立いたしました。フリーで活動を始めようと思った矢先、晴れる屋からお声がけいただき今に至ります」
――独立から晴れる屋への入社を決めた時の心境を教えてください。
とり店長「元々フリーでの活動を決心した理由として、カードゲームをはじめとしたエンタメの楽しさを広めたい、新しいことにどんどんチャレンジしてみたいという想いがありました。新しいカードゲーム専門店という晴れる屋の大きなチャレンジにワクワクし、お誘いを受けたタイミングで関わることを決心しました」
とり店長「実は今年の初めに、トモハッピーさんから『新しくカードゲーム専門店を始めるとしたらどのタイトルがいい?』と聞かれ、『ポケカです!』と強く推したというエピソードがあります。もちろんそれだけでポケカ専門店に決まったわけではないと思いますが……(笑)」
――晴れる屋2ではどのような役割を任されたのでしょうか?
とり店長「最初は店長としてではなく、店舗が軌道に乗るまでの短期間のみお手伝いする予定でした。しかし、スタッフが増えるに連れて『彼らとなら世界一のカードショップを目指せるな』と確信しました」
とり店長「そこで、自分から『晴れる屋2に全力投入させてもらっていいですか?』と交渉し、晴れる屋2の店長へと就任しました」
目指すは世界一のカードショップ
――実際に晴れる屋2を一から作り上げるにあたって、どのようなことを意識しましたか?
とり店長「みんながなんとなく思い描いているポケモンの世界観を再現することに特にこだわりました。内装はモンスターボールカラーの赤と白で、外装にはピカチュウやリザードンなどのキャラクターが飾られています。」
とり店長「店内スペースは、初めてカードショップへ来た方にもゆっくりと楽しんでいただけるように広めにとっています。さらに店内のBGMもゲームのポケモンの音楽を使用しています。訪れた誰もが主人公になれる空間、それが晴れる屋2です」
とり店長「ポケカが買える店というと、ポケモンセンターをイメージする人が多いと思います。明るい雰囲気で、店員さんはみんな丁寧な接客で…。晴れる屋2はポケモンセンターのような素晴らしい接客と明るい雰囲気を兼ね備え、さらに毎日遊びに来れる身近なお店を目指します」
――お店を作るにあたって苦労したことを教えてください。
とり店長「一番苦労したのは、6つのフロアをどう活用するかでした。そんなに大きいビルではないので、IT機器や消防関連のスペースを確保すると実際に店舗として使えるの広さは狭くなってしまいます。限られたスペースを最大限活用するためどのフロアに何の役割を持たせるか、レイアウトマップを20回以上書き直しました」
とり店長「『入口部分はキャララッピングでここにポケモンの店があるよとアピールしたい』『1階は気軽に入ってもらえるように広めのスペースを取りつつ珍しいものや初心者向けの商品を充実させたい』『フリースペースは席数をたくさん用意しつつ席の間隔は広めに』,etc.」
とり店長「自分の中でひたすらイメージを作り上げて、トモハッピーさんや店舗設計を担う方々と何度も検討を繰り返し、最終的に『よし、これで行こう!』とGOサインが出ました」
とり店長「単一の商品タイトルでビルひとつ丸々埋まるって、TCG以外でも中々なかったと思うんです。まったく新しいことへのチャレンジなのでとても楽しく取り組んでいます」
――とり店長はポケカにどのような魅力を感じますか?
とり店長:まずポケットモンスターは広い世代に人気があり、今後も新作が発表されるたびに話題になる最強のコンテンツだと思っています。魅力的なコンテンツが溢れる中で、20年以上続いているひとつのタイトルに多くの小学生が夢中になれるのはとてつもなくすごいことです」
とり店長「そんなポケモンをテーマにしたポケカは、カードゲームへの最強の入口です。本来カードゲームのルールをこれまで一切プレイしたことがない人に伝えるのって、とても大変なんです」
とり店長「マジックを例に挙げると、「私たちは魔法使いで、それぞれ20点のライフを持っていて、それをクリーチャーと呼ばれるその世界の生物の力を借りて…」と説明しても、マジックの世界観を知らない人は中々イメージし辛いですよね」
とり店長「しかし、ポケカであれば、『カードになったポケモンを出して技を繰り出して、相手のポケモンを決まった数倒せば勝ちです』と、これだけの説明でなんとなく理解してもらえるはずです。ゲーム性はとてもシンプルながら奥が深くて、初心者向けのサポートも充実していて、これからカードゲームを始める人に一番におススメできる商品です」
――最後になりますが、今後の意気込みについて教えてください。
とり店長「晴れる屋2はJR秋葉原駅から徒歩2分、ビル1棟6フロア全てポケカ専門店という、今までにないカードショップです。スタッフ全員ポケカに情熱を持っていて、商品は古いものから新しいものまで充実しています。イベントも毎日開催して、みなさんが毎日訪れたいと思う店にしていきます」
とり店長「そして、いずれは世界一のカードショップと認めてもらえるように全身全霊頑張っていきますので、よろしくお願いします」