いつも晴れる屋をご利用いただきまして誠にありがとうございます。株式会社晴れる屋 代表取締役社長の岩田です。
晴れる屋は2022年度に続き2023年度も過去最高売上を更新することができました。
ひとえにカードゲームを楽しんでいただいている皆様のおかげであり、あらためて感謝をお伝えするとともに、昨年度の実績と今後の方針についてお伝えできればと思います。

先日動画にて、デュエル・マスターズ専門店「晴れる屋3」とポケモンカードゲーム専門店「晴れる屋2 なんば店」を発表いたしました。
どちらも応援の声を多数いただいており、一層身を引き締めて出店へ向けて全力を尽くしてまいります。
動画でもお話させていただきましたが、あらためてそれぞれの店舗を出店するにいたった背景をご説明いたします。

ポケカ事業について

「晴れる屋2」がオープンしてから2024年7月で3周年を迎えます。晴れる屋2は初年度から多くのお客様にご利用いただきまして、2年目、3年目も勢い衰えることなく順調に成長しております。

業界として見ると昨年は激動ともいえる1年でした。ここ数年はコレクター需要の過熱による価格高騰が続いていましたが、昨年末から今年にかけてパックの供給体制が大幅に改善、それにともない市況も落ち着きを見せるようになりました。また利用者層もコレクター中心からプレイヤー中心へ変化しつつあります。

遊べる場所としての店舗への需要は日々高まっており、運よく理想的な物件も見つかったことから関西への出店が決まりました。
「晴れる屋2 なんば店」のプレイスペースは秋葉原の店舗とほぼ同等の80席をご用意できる見込みです。今回のなんば店への出店をきっかけに、関西圏でもポケカプレイヤーが増えてほしいと願っています。

デュエマ事業について

晴れる屋2を発表したときから様々なタイトルの晴れる屋3を望む声をいただき、実際に社内でも長らく検討を重ねてまいりました。
最終的な判断の基準となったのは「どのタイトルが晴れる屋のノウハウを活かしつつ業界全体の成長につながるか」でした。

デュエル・マスターズのイベントシーンは非常に盛んで、3月に開催された「デュエル・マスターズ グランプリ2024-1st」では参加者約4500名が集まりました。また昨年開催された小学生限定イベント「デュエル・マスターズ ジュニアグランプリ2023」でも280名が集まっています。

一方で同タイトルの専門店は他タイトルと比べて決して多くはありません。その理由としてMTGやポケカと並び長い歴史を持つタイトルであり、取り扱いには一定の知識と経験、そして多くの人員が求められることが挙げられます。
これらの課題はまさしく私たちがマジック専門店、そしてポケカ専門店の運営を通して解決してきたものです。

そのノウハウや人材を活かしてデュエマを今よりももっと盛り上げられるのではないかと考え、第三のタイトルにデュエル・マスターズを選択しました。
そして願わくば晴れる屋3の成功がほかの店舗にも良い影響を与えて、業界全体の成長につながればと思っています。

社内改革2年目の成果

昨年に引き続き社内改革に力を入れて取り組んでおります。
その中でも特に注力したのが下記2点です。

①一人ひとりに適したワーク・ライフ・バランスの実現
②安定した賞与制度の導入
③店長研修の実施

①一人ひとりに適したワーク・ライフ・バランスの実現
このたび創業より続いていた『みなし残業制度』を廃止しました。
当初は数人でスタートした晴れる屋も現在は約600名(軽作業スタッフ含む)に増え、業務内容や働き方も多様化しています。
この変更によって、
「稼ぎたい人はしっかり働く」
「プライベートな時間を確保したい人は勤務時間を抑える」
というような、個人のライフスタイルに合わせた働き方が可能になりました。

②安定した賞与制度の導入
また上記のみなし残業制度撤廃によってスタッフが不利を被らないよう、賞与の付与機会を増やし金額も大幅に増額しました。
制度変更前と変更後では人件費予算で15%程度増額した分を計上しております。

③店長研修の実施
今年の3月に全店舗の店長と一部の本部勤務スタッフを対象とした合同店長研修を札幌で実施しました。
参加するメンバーの多くは初めて顔を合わせる人ばかりで、研修での交流を通して部署を超えてどういう仕事をしているのかを理解し、部署・店舗間のリレーション強化に非常に有意義なものとなりました。

新たな取り組みではありませんが、2023年度は37名の社員登用を行いました。またアルバイトスタッフだけでなく社員採用も積極的に行っています。2024年度も新事業にともない多くの人材を採用する見込みです。
これからも晴れる屋が「働きやすいカードショップ」であるよう改善を続けてまいります。

マジック専門店 晴れる屋の成長戦略について

昨年度は千葉店、渋谷店の2店舗へ出店いたしました。残念ながら新規都道府県への出店は叶わず、47都道府県出店を期待していただいている皆様には誠に申し訳ございません。
依然として47都道府県への出店は重要な目標のひとつであり、物件の調査を続けておりますが、なかなか理想的な物件が見つからず……。
引き続き皆様からの情報提供をお待ちしています。お気軽にお問い合わせフォームへご連絡ください。

出店はなかなか叶わないものの地方を盛り上げたいという気持ちは強く持っています。
昨年度はイオン様にご協力いただいてコマンダーサミット青森、長野をそれぞれ開催し、地域の皆様に喜んでいただけました。
今年度も同様のイベントを各地で計画していますので、ぜひご期待ください。

また今年度の新たな取り組みとして、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト様と連携し「『モダンホライゾン3』発売記念 モダン東西最強決定戦」そして「コマンドフェスト・東京2024」を実施させていただきました。
特に「コマンドフェスト・東京2024」は予約時点で完売。約540名の参加者が集まりました。
私も現地へ赴きましたが、店舗ではお見かけしないお客様にも多くご来場いただきまして、大変嬉しく思います。
皆さんからは開場から閉場まで常に”統率者戦への熱”を感じられて、あらためて開催して良かったと思える一日でした。
今回の経験を糧に、今後はかつてのグランプリと大型店舗イベントの中間となるような「1,000名規模のイベント」をぜひ開催できるように、調整を続けてまいります。

誰もがトレーディングカードゲームを楽しむ世界に

晴れる屋は先日、”日本最大規模の格闘ゲームの祭典”「EVO Japan 2024 presented by ROHTO」へ協賛させていただきました。
また「第48回わんぱく相撲江東区大会」にも特別協賛させていただいています。

晴れる屋はカードゲーム業界においては一定の知名度がありますが、それ以外ではまだまだ知られていません。カードゲーム業界へ尽力することは今までと変わらず続けていきますが、それと同時にカードゲーム業界以外に対しても積極的に貢献することで、社会全体への知名度アップ、そしてより多くの人たちからカードゲームが認められる世界を作っていけたらと考えています。

最後に今後の目標について皆様へお伝えいたします。
今回の晴れる屋3、晴れる屋2 なんば店発表を受けて、多くのお客様から新規タイトルの晴れる屋4や晴れる屋2、3の別地域への出店のご要望をいただいております。
大変ありがたく、いずれ実現したいという気持ちはありますが、まずは今回発表させていただいた2店舗を成功させてからになります。

晴れる屋3については、1年目は土日100席のプレイスペースを埋められるように、そしていずれは平日も含めて毎日全席がお客様で溢れるようになること。

晴れる屋2 なんば店については、今回の出店をきっかけに晴れる屋2の関西地域の利用客数が倍になること。

これらの目標を達成し、晴れる屋という企業がお客様に喜んでもらえる存在となるよう、今後も全社員一同努力を重ねてまいります。

引き続き本年度も晴れる屋へ変わらぬご愛願を賜りますよう、よろしくお願いいたします。